発明品紹介

陶磁器窯の分類カード

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発明品の特徴・ポイント

古唐津分類パンチガード
(16世紀末~17世紀)

古唐津製品は 全国の遺跡などから多数出土し 紋様や釉薬など 他の地域にない多様性があり、今日の骨董ブームの火付け役となった。
発掘調査団や愛好家・歴史研究者などにとっては、生産地である古唐津窯の特定を得るためには パソコンなどの電子機器に古唐津窯の特定が可能なソフトウエアを作成すればよいが実在せず、現在のインターネットによる情報収集のみでは 窯の特定を得ることは極めて厳しい状況である。
それらの課題を鑑み工夫の結果、簡単に生産地の特定を行うためにカードを作成した(137枚)

発明品の構造

四角形のカード四辺に それぞれの情報項目にパンチ穴を空け、該当する穴に切り欠きを設けた識別カードである。
パンチ穴は上辺に器種群、右辺に釉薬群、下辺に装飾群、左辺に窯積群として分類している。

器種群の情報として 碗・甕・向付・片口(鉢)・水指・火入れ(香炉)・瓶(徳利)・坏(盃)・擂鉢・壺・大皿・皿を含める。

釉薬群の情報として 灰釉(暗緑色)・緑釉(辰砂)・藁灰釉(白濁色)・透明釉(灰色)・鉄泥(茶色)・長石釉(白色)・鉄釉(黒色)・無釉焼締(備前唐津)を含める。

装飾群の情報として 蛇蝎・掛分け・型紙擂・皮鯨・流し掛け・ニ彩・陶胎染付(粉引)・刷毛目(象嵌)・朝鮮唐津・イッチン・献上唐津(クリーム釉)・絵唐津を含める。

窯積群の情報として 見込み蛇ノ目釉剥・貝目・石目・白土目・砂目・砂胎土目・胎土目・目積無しを含める

 

◆機能
カードを束ねて 該当する情報項目のパンチ穴に選別棒を差し込む。切り欠きにより落とされたカードを四辺繰り返すことで次第に絞られ、最も近い情報を得ることができる。

◆使用方法
① 対象物である古唐津製品を見ながら、すべてのパンチカードを同一方向に束ねて 上辺の器種群の該当する穴に選別棒を挿入する。
② 落とされたカードを束ねて 右辺の釉薬群の該当する穴に選別棒を挿入する。
③ さらに落とされたカードを束ねて 下辺の装飾群の該当する穴に選別棒を挿入する。
④ 最後に少数になったカードを 左辺の窯積群の該当する穴に選別棒を挿入する。
⑤ 最終的に絞られたカードは、個別のカードでの詳細な情報によりさらに選別できる。

◆その他の情報
個別の窯別カードの情報として 系統別に岸岳系・松浦系・武雄系・平戸系の4系統をラインで色分けし、当時の藩名・住所・操業年・製品の特徴・窯跡の現況・磁器との併焼・絵唐津紋様の簡単なイラストなども描写し、各教育委員会の調査による窯体の幅・奥行・傾斜角度も記入しているので、個別での窯跡の特徴などの情報も得ることができる。

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