発明品紹介

箱体

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【要約】
【課題】容易に開封することができる箱体を提供する。

【解決手段】
箱体1は、一対のフラップ2と、フラップ2に貼付されることによりフラップを固定する粘着テープ3と、
粘着テープ3とフラップ2との間であって、フラップ2の先端が互いに当接又は近接する位置に配置される紐体4と、
を有している。紐体4の一端41は粘着テープ3から露出していて、
一端41を引っ張ることで粘着テープ3及び紐体4を箱体1から剥がすことができる。

【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】
一対のフラップを有する箱体であって、
前記フラップに貼付されることにより前記フラップを固定する粘着テープと、
前記粘着テープと前記フラップとの間であって、前記フラップの先端の互いに当接又は近接する位置に配置される紐体と、を有し、
前記紐体の端部は、前記粘着テープから露出していることを特徴とする箱体。

【請求項2】
前記粘着テープは、前記フラップから一方の側面に亘って貼付され前記フラップとの間に第1紐体が配置された第1粘着テープと、
前記フラップから他方の側面に亘って貼付され前記フラップとの間に第2紐体が配置された第2粘着テープと、を有し、
前記第1粘着テープと前記第2粘着テープとの間に隙間が規定され、
前記隙間から前記第1紐体の端部及び前記第2紐体の端部が露出していることを特徴とする請求項1に記載の箱体。

【請求項3】
前記粘着テープは、一方の側面から前記フラップを固定するように前記フラップ上を通り他方の前記側面に至るように貼付され、
前記紐体の一端は一方の前記側面から露出し、前記紐体の他端は他方の前記側面から露出していることを特徴とする請求項1に記載の箱体。

【請求項4】
前記粘着テープは、一方の前記フラップの基部から他方の前記フラップの前記基部に至るように貼付される
第3粘着テープを有するとともに、一方の側面から前記フラップを固定するように前記フラップ上を通り他方の
前記側面に至るように貼付され
前記粘着テープと、前記第3粘着テープと、が交差する部分において、前記粘着テープが前記第3粘着テープの下側に
位置することを特徴とする請求項1に記載の箱体。

【請求項5】
前記粘着テープは、一方の前記フラップの折れ線から前記フラップ上を通り他方の前記フラップの
折れ線を跨ぐように貼付される第4粘着テープを有するとともに、一方の側面から前記フラップを固定するように
前記フラップ上を通り他方の前記側面に至るように貼付され、
前記粘着テープと、前記第4粘着テープと、が交差する部分において、前記粘着テープが前記第4粘着テープの
下側に位置することを特徴とする請求項1に記載の箱体。

【考案の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本考案は、箱体に関し、特に粘着テープが貼付されたダンボールの箱体に関する。

【背景技術】
【0002】
商品や製品を輸送又は保管するための包装にはダンボール箱が用いられており、ダンボール箱を封止するには、
外フラップの突合せ部分や、天面と側面との角部を粘着テープで貼着することにより行っている。そして、
このような粘着テープで封止されたダンボール箱を開封するには、爪で粘着テープの端縁を剥がして持ち上げ、
そのまま粘着テープを引き剥がした。特に、安価なために最近多用されているOPP(延伸ポリプロピレン)粘着テープは、
強度的に優れているため比較的薄く形成され、更にその接着力も向上していることから、
爪等をたてて粘着テープの端部を引き起こすことは困難であった。
また、カッターナイフで外フラップの閉じ合せ部分等に位置する粘着テープを切断したりしていた。
【0003】
ダンボール箱から粘着テープを爪で剥がす方法は、手間がかかるうえに爪を傷つける恐れがあり、
カッターナイフで切断する方法はダンボール箱に収容されている商品を傷つける恐れがあり、丁寧な作業を心掛ける必要があった。
また、カッターナイフで開封したとしても、資源リサイクルのためにダンボール箱を再パルプ化する際には、
ダンボール箱に残った粘着テープをきれいに除去する必要があるため、粘着テープを引き剥がす手間がかかることには変わりはなかった。
【0004】
そこで、粘着テープが貼付されている近傍に、切れ目が形成されているダンボール箱が知られている(特許文献1)。
ダンボール箱を開けるときは、切れ目に指先を入れてダンボール箱の一部を破壊するようにして粘着テープを除去する。
これにより、爪を立てて粘着テープの端部を立てるといった作業を行う必要はなくなった。
【0005】
また、他の簡易開封箱は、貼付されたテープの位置に切線又は半切線を形成することにより、
切線又は半切線を介して箱の一部を取り外せるようにしたつまみ片を設け、つまみ片にテープの端部が位置するように構成されている
(特許文献2)。つまみ片を区画する切線又は半切線により用意にテープの端部をつまむことが可能となり、
容易に箱を開封することができる。

【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】 特開2004-175451号公報
【特許文献2】 実用新案登録第3057683号

【考案の概要】
【考案が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、特許文献1に記載のダンボール箱では、切れ目に手を入れてダンボール箱の一部と共に粘着テープを取り外すため、
ダンボール箱を一部破壊する必要があり、一定の力で粘着テープを除去する必要があった。
これにより、力の弱い年配者や子供にとっては、使い勝手が良いとは言えなかった。

【0008】
特許文献2の簡易開封箱においても、つまみ片を把持してダンボール箱の一部と共に粘着テープを取り外すため、
ダンボール箱を一部破壊する必要があった。これにより、一定の力で粘着テープを除去する必要があり、
力の弱い年配者や子供にとっては、使い勝手が良いとは言えなかった。

【0009】
そこで、本考案では、容易に開封することができる箱体を提供することを目的とする。
を提供することを目的とする。

【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために本考案は、一対のフラップを有する箱体であって、
前記フラップに貼付されることにより前記フラップを固定する粘着テープと、前記粘着テープと前記フラップとの間であって、
前記フラップの先端の互いに当接又は近接する位置に配置される紐体と、を有し、前記紐体の端部は、
前記粘着テープから露出していることを特徴とする箱体を提供している。

【0011】
また、前記粘着テープは、前記フラップから一方の側面に亘って貼付され前記フラップとの間に第1紐体が配置された第1粘着テープと、
前記フラップから他方の側面に亘って貼付され前記フラップとの間に前記第2紐体が配置された第2粘着テープと、
を有し、前記第1粘着テープと前記第2粘着テープとの間に露出空間が規定され、前記露出空間から前記第1紐体の
端部及び前記第2紐体の端部が露出していることが好ましい。

【0012】
また、前記粘着テープは、一方の側面から前記フラップを固定するように前記フラップ上を通り他方の前記側面に至るように貼付され、
前記紐体の一端は一方の前記側面から露出し、前記紐体の他端は他方の前記側面から露出していることが好ましい。

【0013】
また、前記粘着テープは、一方の前記フラップの基部から他方の前記フラップの前記基部に至るように貼付される
第3粘着テープを有するとともに、一方の側面から前記フラップを固定するように前記フラップ上を通り他方の前記側面に至るように
貼付され前記粘着テープと、前記第3粘着テープと、が交差する部分において、前記粘着テープが前記第3粘着テープの下側に
位置することが好ましい。

【0014】
また、前記粘着テープは、一方の前記フラップの折れ線から前記フラップ上を通り他方の前記フラップの折れ線を跨ぐように
貼付される第4粘着テープを有するとともに、一方の側面から前記フラップを固定するように前記フラップ上を通り
他方の前記側面に至るように貼付され、前記粘着テープと、前記第4粘着テープと、が交差する部分において、
前記粘着テープが前記第4粘着テープの下側に位置することが好ましい。

【考案の効果】
【0015】
このような構成によると、粘着テープとフラップとの間に配置されているため、
紐体を引っ張り上げることで粘着テープを箱体から剥離させることができる。これにより、
爪等で粘着テープの端部を剥離させるといった作業が不要となるため、簡易に箱体を開封することができる。
また、紐体の端部が粘着テープから露出しているため、紐体の端部を容易に把持することができる。
これにより、簡易に粘着テープを箱体から剥がすことができる。

【0016】
このような構成によると、第1粘着テープと第2粘着テープとの間から端部が露出しているため、
第1紐体及び第2紐体を容易に把持して第1粘着テープ及び第2粘着テープを箱体から剥離させることができる。
また、粘着テープが第1粘着テープと第2粘着テープとに分かれているため、
年配者や子供等の弱い力であっても粘着テープを箱体から剥離させることができる。

【0017】
このような構成によると、紐体の一端は一方の側面から露出し他端は他方の側面から露出しているため、
いずれか一方の側面の紐体の端部を引っ張ることで粘着テープを箱体から剥離させることができる。

【0018】
このような構成によると、粘着テープが第3粘着テープの下側に位置しているため、
紐体を引っ張り上げることで粘着テープを剥離させるとともに第3粘着テープも部分的に剥離させることができる。これにより、
簡易な方法で箱体を開封することができる。

【0019】
このような構成によると、粘着テープが第4粘着テープの下側に位置しているため、
紐体を引っ張り上げることで粘着テープを剥離させるとともに第4粘着テープも部分的に剥離させることができる。これにより、
簡易な方法で箱体を開封することができる。

0020】
本考案によると、容易に開封することができる箱体を提供することができる。

図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本考案の第1の実施の形態による箱体の斜視図。
【図2】本考案の第1の実施の形態による箱体の平面図。
【図3】本考案の第1の実施の形態による箱体のフラップ近傍の部分断面図であって、図3(a)はフラップのフラップ端が互いに当接している図、図3(b)はフラップ端が離間している図。
【図4】本考案の第1の実施の形態による箱体を開封する途中の斜視図。
【図5】本考案の第1の実施の形態による箱体を開封したときの斜視図。
【図6】本考案の第2の実施の形態による箱体の斜視図。
【図7】本考案の第3の実施の形態による箱体の斜視図。
【図8】本考案の第3の実施の形態による箱体のフラップ近傍の部分断面図。
【図9】本考案の第4の実施の形態による箱体の斜視図。
【図10】本考案の第5の実施の形態による箱体を開封する途中の斜視図。
【図11】本考案の第5の実施の形態による箱体を開封する途中の斜視図。
【図12】本考案の第5の実施の形態による箱体を開封したときの斜視図。

【考案を実施するための形態】
【0022】
本考案の実施の形態による箱体1を図1から図5に基づいて説明する。図中に示すように、前後上下左右方向を定義する。

【0023】
箱体1は、一対のフラップ2と、粘着テープ3と、紐体4と、から構成される。フラップ2は、
前後方向に延びる折れ線11で折られることにより箱体1の蓋として機能している。フラップ2は、
図3(a)に示すように、フラップ2の先端であるフラップ端21が互いに当接している。
箱体1は積み重ねられることによる歪み等の影響で、図3(b)に示すように、
フラップ2のフラップ端21が離間することにより先端空間2aが規定されることがある。
フラップ2は、図1に示すような上面及び図示せぬ下面にそれぞれ一対設けられている。

【0024】
粘着テープ3は、一端が前側面12に位置し、折れ線11で折られたフラップ2のフラップ端21が当接又は近接する
位置を経由して他端が後側面13に至るように箱体1に貼付される。粘着テープ3は、セロテープ(登録商標)、
OPPテープ、クラフトテープ、養生テープ、ビニールテープ、布テープ、ダクトテープ等任意のテープを用いることができる。
粘着テープ3は、図示せぬ下面にも当該面のフラップ2を固定するために設けられている。

【0025】
紐体4は、柔軟性を有する紐であって、箱体1と粘着テープ3との間に配置される。紐体4は、ポリエステル、
ポリプロピレン、アクリル、レーヨンなどの樹脂製、麻、紙、綿等の任意の素材を利用することができる。
図2に示すように、紐体4の一端41は前側面12の粘着テープ3の下端から下方に向けて延びるように露出しており、
紐体4の他端42は後側面13の粘着テープ3の下端から下方に向けて延びるように露出している。

【0026】
紐体4は、前側面12において、粘着テープ3の左右方向略中央であって、粘着テープ3と前側面12との間に位置している。
フラップ2において、図3に示すように、紐体4はフラップ端21が当接している箇所の直上、
又はフラップ端21が離間した先端空間2aに位置又は近接するように粘着テープ3によって箱体1に固定される。
紐体4は、後側面13において、粘着テープ3の左右方向略中央であって、粘着テープ3と後側面13との間に位置している。
換言すると、紐体4は、粘着テープ3から一端41及び他端42が露出した状態で、
粘着テープ3の略左右方向における中央に位置するように設けられている。

【0027】
次に、箱体1の開封方法について、図4及び図5を参照して説明する。箱体1を開封するときは、
紐体4の一端41を引っ張ることで、図4に示すように、粘着テープ3と紐体4とを同時に箱体1から剥離させる。
図5に示すように、粘着テープ3及び紐体4を箱体1から完全に剥離させることにより、箱体1を開封することができる。

【0028】
箱体1をリサイクル等によって解体するときは、箱体1の下面においても同様に、
紐体4の一端41または他端42のいずれか一方を引っ張ることで粘着テープ3及び紐体4を箱体1から剥離させる。

【0029】
このような構成によると、粘着テープ3とフラップ2との間に配置されているため、
紐体4を引っ張り上げることで粘着テープ3を箱体1から剥離させることができる。これにより、
爪等で粘着テープ3の端部を剥離させるといった作業が不要となるため、簡易に箱体1を開封することができる。
また、紐体4の一端41が粘着テープから露出しているため、紐体4の一端41を容易に把持することができる。
これにより、簡易に粘着テープ3を箱体1から剥がすことができる。

【0030】
このような構成によると、紐体4の一端41は前側面12から露出し他端は後側面13から露出しているため、
いずれか一方の側面の紐体4の端部を引っ張ることで粘着テープ3を箱体1から剥離させることができる。

【0031】
次に、第2の実施の形態による箱体101について、図6を参照して説明する。上述の実施の形態と同一の構成は、
同一の符号を付し説明を省略する。

【0032】
箱体101は、一対のフラップ2と、第1粘着テープ131と、第2粘着テープ132と、第1紐体141と
、第2紐体142と、を有している。箱体101の下面は、第1の実施の形態における上面と略同一の構成であるため説明を省略する。

【0033】
第1粘着テープ131は、前側面12からフラップ2の設けられている面に跨って、
フラップ2のフラップ端21が当接又は近接する位置に貼付されている。第1粘着テープ131の後端は、
フラップ2における前後方向の略中央に位置している。

【0034】
第2粘着テープ132は、フラップ2の設けられている面から後側面13に跨って、
フラップ2のフラップ端21が当接又は近接する位置に貼付されている。第2粘着テープ132の前端は、
フラップ2における前後方向の略中央に位置しており、第1粘着テープ131の後端と10mm程度離間することで
隙間102aが規定される。

【0035】
第1紐体141は第1端部143を有し、第1粘着テープ131と箱体101との間に位置している。
具体的には、第1紐体141は第1粘着テープ131の左右方向略中央に位置するよう固定され、第1端部143が
第1粘着テープ131の後端から外部に露出している。第1紐体141は、フラップ2の設けられている面において、
フラップ端21が当接している箇所の直上、又はフラップ端21が離間した隙間102aに位置するように
第1粘着テープ131によって箱体101に固定される。

【0036】
第2紐体142は第2端部144を有し、第2粘着テープ132と箱体101との間に位置している。
具体的には、第2紐体142は第2粘着テープ132の左右方向略中央に位置するよう固定され、
第2端部144が第2粘着テープ132の前端から外部に露出している。第2紐体142は、フラップ2の設けられている面において、
フラップ端21が当接している箇所の直上、又はフラップ端21が離間した先端空間2aに位置するように第2粘着テープ132によって
箱体101に固定される。

【0037】
箱体101を開封するときは、第1端部143を上方に引っ張ることにより第1粘着テープ131及び第1紐体141を箱体101から
離間させるとともに、第2端部144を上方に引っ張ることにより第2粘着テープ132及び第2紐体142を箱体101から離間させる。
これにより、第1粘着テープ131及び第2粘着テープ132が箱体101から剥離してフラップ2が開閉可能となる。

【0038】
このような構成によると、第1粘着テープ131と第2粘着テープ132との間から第1端部143及び
第2端部144が露出しているため、第1紐体141及び第2紐体142を容易に把持して第1粘着テープ131及び
第2粘着テープ132を箱体101から剥離させることができる。また、粘着テープが第1粘着テープ131と
第2粘着テープ132とに分かれているため、年配者や子供等の弱い力であっても粘着テープを箱体101から剥離させることができる。

【0039】
次に、第3の実施の形態による箱体201について、図7及び図8を参照して説明する。
上述の実施の形態と同一の構成は、同一の符号を付し説明を省略する。

【0040】
箱体201は、一対のフラップ2と、粘着テープ3と、紐体4と、第3粘着テープ203と、
を有している。第3粘着テープ203は、フラップ2と、前側面12及び後側面13と、を跨ぐように貼付されることで互いを固定している。

【0041】
第3粘着テープ203は、図8に示すように、粘着テープ3の上側に貼付される。詳細には、紐体4が粘着テープ3によって
箱体201に固定され、さらに粘着テープ3の上に第3粘着テープ203が貼付される。これにより、
紐体4を上方に引っ張ることで、第3粘着テープ203も部分的に剥がすことができる。このとき、
第3粘着テープ203は破断する場合があるが、第3粘着テープ203の端部が箱体201から剥離することで
第3粘着テープ203を剥がしやすくなる。

【0042】
このような構成によると、粘着テープ3が第3粘着テープ203の下側に位置しているため、
紐体4を引っ張り上げることで粘着テープ3を剥離させるとともに第3粘着テープ203も部分的に剥離させることができる。
これにより、簡易な方法で箱体201を開封することができる。

【0043】
次に、第4の実施の形態による箱体301について、図9を参照して説明する。
上述の実施の形態と同一の構成は、同一の符号を付し説明を省略する。

【0044】
箱体301は、一対のフラップ2と、粘着テープ3と、紐体4と、第4粘着テープ303と、
を有している。第4粘着テープ303は、フラップ2における略前後方向中央において、
各折れ線11を跨ぐように左右方向に亘って箱体301に貼付される。

【0045】
第4粘着テープ303は、粘着テープ3の上側に貼付される。
詳細には、紐体4が粘着テープ3によって箱体301に固定され、さらに粘着テープ3の上に
第4粘着テープ303が貼付される。これにより、紐体4を上方に引っ張ることで、第4粘着テープ303も
部分的に剥がすことができる。このとき、第4粘着テープ303は破断しても、問題なく箱体301を開封することができる。

【0046】
このような構成によると、粘着テープ3が第4粘着テープ303の下側に位置しているため、
紐体4を引っ張り上げることで粘着テープ3を剥離させるとともに第4粘着テープ303も部分的に剥離させることができる。
これにより、簡易な方法で箱体301を開封することができる。

【0047】
次に、第5の実施の形態による箱体401について、図10から図12を参照して説明する。
上述の実施の形態と同一の構成は、同一の符号を付し説明を省略する。

【0048】
第5の実施の形態による箱体401の粘着テープ3は、紙テープ等の紐体4によって切断可能な素材である。
また、紐体4は、樹脂製又は針金等の一定の剛性を有する素材である。

【0049】
箱体401を開封するときは、図10に示すように、紐体4を上方に引っ張ることで切断線403に沿って粘着テープ3を切断する。
紐体4を箱体1から剥離した後、図11の矢印に示すように、フラップ2を斜め上方に開くことで前側面12及び後側面13と、
フラップ2と、に跨っている粘着テープ3を切断する。これにより、図12に示すように箱体401を開封することができる。

【0050】
本考案の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されず、実用新案登録請求の範囲に記載された
考案の要旨の範囲内で種々の変更が可能である。

【0051】
上記の実施の形態では、紐体4は前側面12において一端41が粘着テープ3から露出するとともに、
後側面13において他端42が粘着テープ3から露出したがこれに限定されない。例えば、
前側面12又は後側面13のいずれか一方のみから紐体4の端部が露出していてもよい。

【符号の説明】
【0052】
1、201、301、401 箱体
2 フラップ
3 粘着テープ
4 紐体
41 一端
42 他端
131 第1粘着テープ
132 第2粘着テープ
141 第1紐体
142 第2紐体
143 第1端部
144 第2端部
203 第3粘着テープ
303 第4粘着テープ

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