発明品紹介

スッポリ「体」を守ります(水害時用雨具)

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【ポイント】
 •迅速な着用:簡単な構造で、緊急時でもスムーズに着用可能。
 •高い防水性&活動性: 普段の衣服のような快適さを保ちながら、水の侵入をしっかり確保します。
 •低コストで手軽:災害用品として家族全員を準備するのに最適。

【こんな方におすすめ】
 •洪水や津波などの浸水地域にお住まいの方。
 •子供から者まで、高齢者でも負担なくご利用可能です。
 •緊急避難が難しいと感じている方。

【製品の特徴】
 1.防水上衣&防水ズボン
  首回りにはサイズ調整用のゴムや紐を装備しています。体にフィットして水の危険を防ぎます。
 2.靴固定ベルト付きパンツ
  足元までしっかりガードし、水の侵入を極力抑えます。
 3.ポンチョ併用で全身保護
  フード付きポンチョを重ねて使用することで、頭部や胴体も安全にカバーします。

【課題】
構造が簡単で通常の衣服と変わらず、短時間に容易に着用でき、
防水性と活動性を備え、低コストで製造できる、水害時用雨具を提供する。

【解決手段】
雨具は、上衣部31とズボン部30から構成されるつなぎと、
ポンチョとからなる水害時用雨具であって、上衣部は、袖口部に、
袖口の開口サイズを絞る袖口側調整手段312a、312bとしてのゴム等が取り付けられ、
かつ、首回りには、首回りの開口サイズを絞る首側調整手段311a、311bとしてのヒモ等が取り付けられ、
ズボン部は、太股から足先までを下半身の体型に合致するように形成し、
靴固定手段として足甲位置に靴固定ベルト301を一体的に装着してなり、
ポンチョは、使用者の頭部を覆うフード41と、このフードが一体に設けられ、
使用者の胴部を包み込むポンチョ本体40とからなるポンチョであって、ポンチョ本体は外周縁に止着具42を設けた。

【考案の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本考案は、個人が通常生活時に津波などの水害に突然遭った時に使用する、雨具で、携帯もしくは着用できる衣料品形式の水害時用雨具に関する。

【背景技術】
【0002】
近年異常気象によると思われる台風や集中豪雨による河川の増水氾濫が多く発生するようになった。緊急避難中や周りの状況の見回りに出て流される事故がよく発生して多数の人命が失われている。テレビ等メディアは、高台に避難を呼びかけるものの、高台へ逃げるのも、実際には容易なことではない。いったん、道路が冠水してしまえば、長靴を履いていても、靴の中に水は侵入して歩きづらく、また衣服が濡れること等高台へ到着するまでにも難儀するのである。

【0003】
従来の防災機能付きのライフジャケットと言って、呼吸に関連する口や鼻を守り、津波の洪水の中で衝撃を受けやすい頭部、首、肩、胴体、腰を守ることを第一義とするものがある。これらは、体を軽質の膨脹材で覆うか、浮体を膨らませるために小型ボンベガスを使用するため、嵩張り重く、特に老人、女性、低学年の子供には負担が大きく、常時携帯し、緊急の津波や水害に備えることには不向きであり、緊急時での使用は容易ではない。

【0004】
また、災害時用雨具はいくつか提案されている。
特許文献1に係る考案は、上着の両袖部と両脇部、長ズボンの両脇部にマチ部を形成し、各マチ部の外形に沿ってファスナを設け、各ファスナを上から下に向けて閉じたときに各マチ部が閉じるように設け、各マチ部が閉じると各マチ部が身体に密着し、各ファスナを開くとマチ部と身体との間に隙間が生じるように構成する雨具を提案している。
特許文献2に係る発明は、股下、脇の下等のスーツ本体の曲折部とその周辺部を別部材で形成し、該別部材を前記スーツ本体の他部へ縫い付ける部位を前記曲折部外に設けてなるイマーションスーツ等の救命用衣服を提案している。
特許文献3に係る発明は、手動空気ポンプや各人の呼気で浮体を膨らませる浮き輪形式を採用し、嵩張ることなく、携帯することを容易にした。更に、津波防災ウエアとして、「頭部を守る頭部全体マスク」と「首から腰までを守る胴体ジャケット」、「腰から足首まで守るズボン、スカート、つなぎ」の3形式を考案し、別々に利用することもできるし、併せてより安全に津波防災できるように利用することも可能にしたという。
特許発明4に係る発明は、衿部にフードを取り外し可能に取り付けたコート本体と、当該コート本体の裾部の表地あるいは裏地に、基端が縫着されている寝袋部材と、コート本体の前後身頃及び裏身頃あるいは袖に設けられている所定数のポケットとを備えるコートであって、寝袋部材は、裾部に設けられた第一の留め具を介して、表地と裏地との間に形成される袋部材収納部に収納され、フードの衿部の外側に設けられた第二の留め具を介して、フードの衿部の内側に形成されるポンチョ収納部にポンチョが収納されている防災用多機能コートを提案している。

【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】 実用新案登録第3208380号公報
【特許文献2】 特開2006-336161号公報
【特許文献3】 特許第7508716号公報
【特許文献4】 特開2014-129615号公報
【考案の概要】

【考案が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に係る防災用スーツは、耐寒性や耐水性に優れるというものの、構造上、足先等は水に浸かってしまう。
また、特許文献2及び3に係る救命用衣服、津波防災ウエアは、前述したライフジャケット以上に着脱に時間がかかり、高齢者や低学年の子供にも提供というわけにはいかない。
特許文献4に示す災害用多機能コートは、衣服にポンチョや寝袋収納機能があったり、ポケットが多く備えられていたり便利であるものの、防水という観点からは問題がある。

【0007】
以上のような問題点に鑑みて、本考案の目的は、構造が簡単で通常の衣服と変わらず、素人でも短時間に容易に着用でき、防水性と活動性を備え、かつ、低コストで製造できる水害時用雨具を提供することである。

【課題を解決するための手段】
【0008】

本考案に係る水害時用雨具は、太股から足先までを下半身の体型に合致するように形成し、足甲位置に靴固定ベルトを一体的に装着してなる防水ズボンであることを特徴とする。
【0009】
また別の本考案に係る水害時用雨具は、防水上衣と防水ズボンとからなる水害時用雨具であって、防水上衣は、袖口部に、袖口の開口サイズを絞る袖口側調整手段としてのゴム、ヒモ、ボタン、又は、ファスナが取り付けられ、かつ、首回りには、首回りの開口サイズを絞る首側調整手段としてのゴム、ヒモ、ボタン、又は、ファスナが取り付けられ、防水ズボンは、太股から足先までを下半身の体型に合致するように形成し、足甲位置に靴固定ベルトを一体的に装着してなる、ことを特徴とする。

【0010】
さらに別の本考案に係る水害時用雨具は、上衣部とズボン部とからなるつなぎの水害時用雨具であって、上衣部は、袖口部に、袖口の開口サイズを絞る袖口側調整手段としてのゴム、ヒモ、ボタン、又は、ファスナが取り付けられ、かつ、首回りには、首回りの開口サイズを絞る首側調整手段としてのゴム、ヒモ、ボタン、又は、ファスナが取り付けられ、ズボン部は、太股から足先までを下半身の体型に合致するように形成し、足甲位置に靴固定ベルトを一体的に装着してなる、ことを特徴とする。

【0011】
別の本考案に係る水害時用雨具は、防水上衣と防水ズボンとポンチョとからなる水害時用雨具であって、
ポンチョは、使用者の頭部を覆うフードと、このフードが一体に設けられ、使用者の胴部を包み込むポンチョ本体とからなるポンチョであって、前記ポンチョ本体は外周縁に止着具を設けたものであることを特徴とし、前述した水害時用雨具と組み合わされたものであることを特徴とする。

【0012】
さらに別の本考案に係る水害時用雨具は、防水上衣と防水ズボンとポンチョとからなる水害時用雨具であって、ポンチョは、使用者の頭部を覆うフードと、このフードが一体に設けられ、使用者の胴部を包み込む、長袖付きのポンチョ本体とからなるポンチョであって、ポンチョ本体の外周縁に止着具を設けたものであることを特徴とし、前述した水害時用雨具と組み合わされたものであることを特徴とする。

【考案の効果】
【0013】
本考案に係る雨具は、津波浸水想定地域に住まいする人、特に、子供や老人、女性が常時携帯する、もしくは着用することにより、緊急の津波災害に備えることができるようになり、避難時に身体そのものを濡らすことなく、移動することができる。

詳しくは 特許情報プラットフォームでご確認ください。
 url:https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1801/PU/JP-3248498/25/ja

代表図

図1:本考案の実施例1に係る水害時用雨具1を示す図である。
図2:図1に示す水害時用雨具1に、靴を装着した状態の正面図である。
図3:本考案の実施例2に係る水害時用雨具2を示す図である。

図4:図1に示す水害時用雨具2に、靴を装着した状態の正面図である。
図5:本考案の実施例3に係る水害時用雨具3を示す図である。
図6:図1に示す水害時用雨具3に、靴を装着した状態の正面図である。

図7:本考案の実施例4に係るポンチョ4を示す図である。
図8:本考案の実施例5に係るポンチョ5を示す図である。

図9:本考案の実施例1に係る水害時用雨具1に、実施例4のポンチョ4を装着した状態を示す正面図である。
図10:本考案の実施例1に係る水害時用雨具1に、実施例5のポンチョ5を装着した状態を示す正面図である。
図11:本考案の実施例2に係る水害時用雨具2に、実施例4のポンチョ4を装着した状態を示す正面図である。

図12:本考案の実施例2に係る水害時用雨具2に、実施例5のポンチョ5を装着した状態を示す正面図である。
図13:本考案の実施例3に係る水害時用雨具3に、実施例4のポンチョ4を装着した状態を示す正面図である。
図14:本考案の実施例3に係る水害時用雨具3に、実施例5のポンチョ5を装着した状態を示す正面図である。

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